堺市の脅迫・強要事件｜出会い系がもたらした若妻の悲劇

白衣男がＡ子さんに牙を向ける

外科医は自称で、実は工場長だったヘンタイ男。

幻の女（ブラックメール内の架空の人物）となかなか会えない事から、その苛立ちをＡ子さんにぶつけはじめた。

ヘンタイ工場長の苛立ち

Ａ子さんからある報告のメールが届いた。

白衣男がＡ子さんに、嫌がらせを実行し始めている。

もう準備は整ったのだから、一刻も早く、この案件を終わらせないといけない。

男の情報まとめ
本人の氏名　住所 使用車両　使用自転車　月極駐車場 持ち家　同居家族（妻子） 職場　職種（工場長）

欲情と焦りが命取り

白衣男は、ブラックメール上の、幻の女性からエッチのお預けを何度も食らい、悶々としてきているのであろう。

Ａ子さんとの接触を急ピッチで求め始めてきた。

いつどこ探偵マンは、すかさずその欲情に付け入る。

ここで焦って、Ａ子さんから「会いたい」などと嘘くさいアピールはしてはならない。

失敗は許されない。

あくまでも、白衣男がＡ子さんに強要し、Ａ子さんが致し方なく、

「呼び出しに応じる。」

という形に持っていかねばならない。

刑事事件の観点から見ても、

「Ａ子が会いたいと言ったから会ったんだ。」

と言われたり、好意がある様なメールを提示されてしまうと、合意の上だったと見なされ、脅迫、強要、ストーカー行為としての立件が難しくなってしまう。

しかし、実は男の方が焦っていた。

早く欲求を満たしたいのであろう、白衣男はやすやすと強要をしてきた。

「会わないと、旦那に全部話す！」

と。

ついに、Ａ子さんの事を、日時指定の命令形で呼び出してきた。

男の命令・指図

白衣男が指定してきたのは、松原市のホームセンター「コーナン」だった。

しかし、ここからまた一癖も二癖もある本性が姿を現す。

「今から車に乗ってナビでホームセンターを目的地に登録しろ。そして案内された道を言え。」
「この日、ちゃんと会えなかったらもう終わりだからな、覚悟しておけ。」
「俺に万が一の事があった時、もう手を打ってるからな～」

Ａ子さんは素直に

「行きます。」

と答えてるのに、この容赦ない脅迫の数々。

小柄で大人しそうなＡ子さんに対して、どのような神経を持ち合わせているのだろうか？

そして今もなお、Ａ子さんの情報（住所、固定電話）、事情（旦那さんが資格試験勉強中）を知ってる事をチクチクと脅し始めたのだ。

Ａ子さんが逆らえない様に、どんどん追い込んでくる・・・

「おまえは腹黒い女や、俺がちゃんとキレイにしてやるからな」

とさらに変態メールも送られてきた。

探偵コスモサポートは最後の、作戦を練り上げ、準備を整えた。

仲の良い同業者にも応援を頼み、探偵を増員して、Ｘデーファイナルに挑む。

ＸデーFINAL 最終決戦

いつどこ探偵マン含め、探偵６人の態勢でファイナルに挑む。

白衣男の車両ノアには、前日の内にＧＰＳ発信機を再度取り付けておいた。

前の藤井寺の乱の時とは違い、白衣男の動きは手に取るように分かる。

ＧＰＳの位置情報によると、白衣男は早くから家を出おり、行きつけのパチンコ店の近くで停車している。

今日はＡ子さんにも自分の車で来てもらい、探偵勢に合流して最後方を走っている。

午前８：００

白衣男が、Ａ子さんをコーナンに呼びつけているのはＡＭ１０：００

まだ時間に余裕があるので、近くのファミリーレストランで最終の打ち合わせを行う。

ＸデーFINALの作戦
男が現れただけでは何も出来ない 探偵勢はコーナンを包囲 包囲後Ａ子さんにコーナンに入ってもらう 白衣男がＡ子さんと接触し、ノアにＡ子さんを乗りこませたところで取り押さえる。

午前９：３０

ＧＰＳ発信機により、白衣男のノアがコーナンの駐車場に入った状況を確認する。

同店の駐車場は広く、男のノアは一番奥側に止まった。

時間はまだ３０分早い。

白衣男はまた、どこかで身を潜めながらＡ子さんが来る様子を監視するつもりなのだろう。

また、「家を監視している」という、ハッタリメールが来るかもしれない。

白衣男、動く

白衣男からＡ子さんにメールが届き始める。

「家はまだ出ていないのか？出たなら早く連絡しなさい。」

「今でたところです、今向かっています」

「高速道路が見えてきたら報告しろ。」

午前９：５０

そしてＡ子さんにも、こちらが指示した通りの返信をしてもらう。

「今、高速道路が見えました。」

実際はもうＡ子さんは現地にいるのだが、白衣男に怪しまれないよう、自宅から出た事を想定して、場所を伝えてもらっている。

「もうすぐしたらパチンコ店マルハンがある、そこを通過したら報告しろ。」

「いま通りました」

男のノアに動きはなく、まだコーナンの奥に止まったままだ。

Ａ子さんには、作戦通りに後から来るように告げて、探偵は全員コーナン松原店に急行する。

探偵勢、駐車場に到着。

同店の駐車場は、正面の平面Ｐ、屋上Ｐ、奥側平面Ｐと三箇所ある。　

奥側平面の駐車場で、白衣男のノアを確認する。

ここで気付かれてはならない。

探偵勢は、男に気付かれないよう、逃げ道となるルートを全て包囲する。

そして、ゆっくりと近づき、ノアの車内の様子を探る・・・・。

ノアの車内に、白衣男の姿は見られない。

店内に入っているのか？

午前１０：００

おかしい、時間になっても白衣男が姿を現さない・・・。

後から入ってくる予定のＡさんの車がないのだ。

近場から一緒に出たので、そんなに時間差はないはず。

せいぜい２，３分遅れるくらいのはずだ。

Ａ子さんに電話してみよう。

電話にはすぐ出られた。

「すみません！男が私の前に立ってます💦」

「入口のところです、怖いっ」

！！！

駐車場入り口付近でＡ子さんの車を確認。

Ａ子さんの車のに、

白衣男が乗り込んでいる！

（Ａ子さんの車なので、包囲しても違法行為にはならない）

探偵６人がＡ子さんの車両を包囲した。

スマイル探偵がいち早くドアを開けて、

ストーカー行為、強要、脅迫な。

立派な刑事事。

証拠は全て揃ってるし、いまから一緒に警察署行くよ。

言葉使いは、気を使っている模様。

実は、この辺りの言葉の掛け合いは、打ち合わせ済だ。

Ａ子さんの答えは、決まっている。

「はい、皆さんが一緒にいてくれるなら話を聞いてみようと思います。」

ファミレス裁判

話し合いの場としてファミリーレストラン へ移動した。

探偵６人は人数が多すぎるので、同席する探偵は、コスモサポートの３人だけが残った。

いつどこ探偵、スマイル探偵、女探偵コニンだ。

ファミリーレストランは、人の行き来が自由であり、白衣男の座席を探偵で挟み込まなければ、探偵側に監禁罪としてのリスクはなくなる。

午前１０：３０

Ａ子さんは、ここまでの緊張が解けたからなのか、白衣男を間近で見て恐怖心が蘇ってきたのか、悔しさからなのか、自分も悪かったとの反省の気持ちからなのか・・・

安堵した気持ちと、色んな感情が混ざり合って爆発したのであろう、 涙をボロボロ流しながら、大声で泣きじゃくっている。

白衣男も、事の重大さを実感しはじめたのか、観念した表情になっており、Ａ子さんに謝まり続けている。

この場での裁判官はＡ子さんである。

探偵たちは、その場を見守るだけだ。（形として）

白衣男に、自分のやって来た事、反省している事、もう二度とＡ子さんに関らない事、約束を破った時には刑事告訴をされても異議は無い事、これら全てを誓約書として綴ってもらい、拇印を押させる事が出来た。

繰り返しますが、ファミレス裁判の裁判官はＡ子さんです。（笑）

探偵勢は、誰一人怒鳴る事無く、男に心から猛省するように促していた。

冷静に対処する探偵とは裏腹に、怒り心頭で穏やかでなかったのがＡ子さん。

大泣きしながらも、頭はかなりカッカ来ていたようだ。

「私は、あなたの事を絶対許しません！！」

「私が、納得のいくだけの慰謝料を請求します💢」

決められたセリフとか、そんな小芝居なんてものは関係なく、この空間の中でリアルに一番怖い存在だったのはＡ子さんだった。

リベンジポルノを防げ

実は、Ａ子さんは白衣男に強要され、半裸（上半身裸）の画像をメールで送らされていた。

白衣男の携帯電話には、それが残されている可能性が高い。

「そうだ！あなたの携帯電話貸してください！！」

「私の画像消させてもらいます！」

白衣男は素直に応じ、チェックをしはじめるＡ子さん。

しばらくすると・・・

「いつどこ探偵さん、すいません💦ちょっとこれ気持ち悪いです💧」

私に差し出した携帯電話の画面に目をやると・・・

びっくりするほど、女性の胸や、性器の画像がズラッと並んでいる。

それだけじゃない！

男性のイチモツも混ざっているではないか💦

・・・Σ(・∀・；)ﾅﾝﾃﾞ！？

まさか、男もいっちゃうタイプ！？

男に話を聞くと、それらは女性とのＨなメールのやりとりの中で、Ｈな自撮り画像を交換し合う時に使うもので、イチモツ画像は白衣男のモノらしい。

一般的に、女性は視覚で性に対する興奮を感じる事は少ないはずだ。

おそらくは、出会い系サイトのサクラにまんまと嵌められているのだろう。

いかがわしい写真が続くページをめくりにめくっていたＡ子さんがつに、

「あった！ありました。消します！」

良かった・・・。

こんな男にずっと保存されていては、たまったものではない。

白衣男とＡ子さんの示談

それから２時間ほど、当事者同士が中心となって話し合い、示談金（１００万円）に納得したＡ子さんは、白衣男を刑事告訴する事なく、示談する事になった。

白衣男は、はじめは分割払いを懇願していたのだが、話し合いの中のＡ子さんの圧は強く、「この関わり合いを早くに切りたい」と思い直したようで、自らカードローンで借金をし、即金でＡ子さんに支払う事になった。

Ａ子さんとしても、支払いが滞ったりと、また揉めるのも厄介だし、この男とは早く縁を断ち切りたいところ。

白衣男の一括払いの申し出は、こちらの狙い通りでもあった。

白衣男は、Ａ子さんにいかがわしい行為をするどころか、逆にＡ子さんの怒涛の反撃に合うという、散々な目にあった訳だが、それは自業自得なので致し方が無い。

Ａ子さんは今日まで、何ヶ月にも渡って怯える日々を送って来たのだから。

この自称外科医だったヘンタイ男も、家にいる奥さんや、子供３人の為にも、これを機に改心して欲しいものだ。

このまま約束通りにＡ子さんから身を引けば、我々探偵が、ヘンタイ白衣男の周りに姿を現す事ももうない。

Ａ子さんは、やっと日常を取り戻せる事ができたのだ。

表情に笑顔も戻った。

今後は、どれだけ寂しかろうとも、出会い系サイトみたいなものは利用せず、一生懸命勉強している旦那さんをしっかりサポートしていく事を決意されていた。

私、いつどこ探偵も、ようやく毎日毎日のブラックメール地獄から開放される。

これが一番嬉しかったりして。

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