近鉄藤井寺駅の乱
ついに、A子さんと白衣男の会う日時と場所が決まった。
待ち合わせ場所は近鉄藤井寺駅
時間は午前10時
A子さんには電車で来てもらい、一時間早い午前9時に、私たち探偵勢と合流してもらう段取りとした。
~そして当日~
ついにこの日が来た。
午前9:00
近鉄藤井寺駅付近の近くで、我たち探偵勢とA子さんが合流した。
A子さんには、いつどこ探偵マンの調査車両の後部座席に座ってもらい、白衣男の確認に徹してもらう。

本日は、いつどこ探偵マンを含めて探偵は5人。
それぞれが配置に着いた。
GPS発信機もスタンバイ完了
準備は万全だ!
午前9:30
白衣男からAさん宛にメールが入る
ひゃっほ~
「A子が車で出てくるのを(自宅付近で)見てるよ~。」
「もうそろそろ出て来る頃やね~。」
なにっ💦
何て奴だ!?
男は直接、藤井寺駅には来ず、Aさん宅で監視しているだと!?
非常にまずい。
A子さんは、もう現地に来てしまっている。
とにかく何か返信しないといけない。
A子さんのメールで、
「車で行ける自信がなかったので、もう電車で向かっていますよ。」
と返してもらった。
ひゃはっ💢
「なに勝手な事してんねん!!」
「しょうがない。それならその電車の一番後ろの車両に乗っとけ!」
「分かったな!!!」
だめだ、こいつは普通じゃない。
この指示の意味は何なんだ?
どこかで、その車両にA子さんが乗っている事を確認するつもりなのか?
A子さん宅の近くで、監視していたというのはハッタリなのか?
A子さんの反応を試しただけなのか?
現時点では何も解らない。
午前10:00
~約束の時間がきた~
白衣男から再びメールが入る。
ひゃはっ💢
「本当は電車に乗っていないんだろ?」
「俺をからかっているのかぁ?」
こいつは、どこかで監視しているのか?💦
すかさずA子さんに返信を指示する。
「いえ、もう藤井寺駅の改札を出て、駅前の○○にいます。」
ヒャッハー!
「それなら、もう一度駅に入れ!」
「今から来る電車に乗れ!」
「そして大阪阿倍野橋駅に来い!」
「一番後ろの車両だぞ!!」
大阪阿部野橋駅!?この近鉄「南大阪線」の終点だ。
よし、行こう!阪神高速松原線で大至急だ!
しかし、
向かっている最中に再び男からメールが入る。
ひゃはっ💢
「おい、改札通らんな。やっぱり嘘だったな。」
なにっ💦
白衣男は、藤井寺駅の改札口を見ていたのか!?
藤井寺駅の改札付近では、別の探偵2人が見張っていたが、不審者や、不審車両は確認出来ていない。
白衣男はホームの中にいたのか?
翻弄される探偵
だめだ、これだけ振り回されると太刀打ち出来ない。
苦肉の策になるがA子さんにメール送信を指示。
「大阪阿倍野橋駅までの行き方が分からなかったので、タクシーで向かってます。」
A子さんは普通の若妻主婦さん。
この男は、そんな女性と会うだけで、どこまで慎重なんだ。
白衣男からメールが入る。
ひゃっはぁ~
「タクシー?ウソつけ♪」
「よくも俺を振り回してくれたな。」
「そんな悪い子ちゃんは、旦那さんにも教えてあげなくちゃね ❤ 」
と捨て台詞。
くそ、やられた!!
今回は失敗だ
しかし、なんとしてもこの白衣男の正体を突き止めてやる。
探偵の頭脳と、白衣男のヘンタイ脳との戦いが始まる。
出会い系サイトに潜入
依頼者A子さん側から、白衣男と会う方向で話を進めようとしても、警戒して会う類の話には全く応じなくなってしまっていた。
現段階では為す術もなく、難航状態に陥ってしまった。
いつどこ探偵マンは、A子さんと白衣男が出会うきっかけとなった出会い系サイトをチェックしてみる事にした。

いつどこ探偵マンは、女性として登録し、同サイトに潜入してみた。
とにかく、男性利用者のカキコミの量が凄い。
次のページへ移動しても、
移動しても、
移動しても、
男性投稿者がずら~~~っと並んでいて日付すらなかなか進まない。
自分に自信があるのか?自らの顔を晒してる男。
何を考えているのか?自らの裸体を晒している男。
ツッコミどころ満載の利用者も数多い。
奇抜なカキコミを抜粋してみた。
■同情狙い系
「結婚してるけど、嫁とはうまくいってなくて・・・」
■直球系
「フェラの好きな、胸の大きい人いないかなぁ♡」
■夢見る控えめ系
「お互い迷惑かけず、軽く遊べて、ちょっとした恋がしたい人募集」
■変態系
「奴隷を探しておられる方へ、お願い♪」
■イッちゃってる系
「めちゃチュウしたい、チュウめちゃ好き、唇柔らかいで~💋舐めてる表情がエロいって言われる ❤ 」
こんな内容で、本当に女性と出会えるのか?
女性側にいるのはほとんどがサクラで、メッセージのやりとりをしてくれる人は多いのだろう。
その中に、ほんの一握りだけ存在する、A子さんの様なホンモノ(?)を、飢えた男達が貪り探しているのだ。
なんかすごい世界ね💧
いつもどこかでネカママン
(ネカマ:ネットの中のオカマという意味)
この大量のカキコミの中から、白衣男のカキコミを探すのは大変だ。
カキコミは既に消されていて、もう存在していないかも知れない。
ハンドルネームを変えてしまっているかも知れない。
警戒心が強まってしまった事もあり、自撮りのサムネイルも、変えてしまっているかもしれない。
実際に使われていたアイコンはこちら。
(おさらい:自称は外科医。今は勤務医で開業医を目指しているらしい。)

そして数日後、A子さんから連絡が入る。
「今日、掲示板で男のカキコミが新しく入ってました!!」
A子さんも毎日、この出会い系サイトの掲示板をチェックしていたのだ。
でかしたA子さん!!
この瞬間、いつどこ探偵マンの目が、ロンブー淳の目に変わった。(いつの話w)

いつどこ探偵マンは、女探偵YUMIの顔写真を借り(ハンカチで口元は隠す)、同出会い系サイトに潜入している。
なんだか気持ち悪いけどぉ~
白衣男のカキコミにコメントを打ち、ブラックメール生活の幕開けとなる。
白衣男は、非常に警戒心が強い。
ちょっとした矛盾やミスも許されない。
ロンブー探偵となった、いつどこ探偵マンは、完全なストーリー性と具体的な女性像を創りあげ、ヘンタイ白衣男と直接のやりとりを開始する。
作戦!ブラックメール送信
すぐに網にかかってこないかもしれないが、取り敢えず一通メッセージを送ってみた。
!!
はやっ!!

もう網にかかったw
すぐに返信がきたのであるwww
ネカマ設定(ネカマ:ネット社会のオカマ)
いつどこ探偵マンが設定した概要はこちら。
小さな子供一人を抱え、年末に名古屋から大阪に引っ越してきた、DV旦那を持つ30歳の人妻
白衣男は、A子さんの時と同じく、外科医を名乗っていた。
本当に医者なのか?
そして、早々に直接のメールアドレスの交換を要望してきた。
※出会い系サイトのシステムとして、サイト内の専用メッセンジャーを利用してコメントの交換をする仕組み。女性は無料だが、男性はコメント一つ送るだけでもポイント(課金)が必要となる。

白衣男は、こちらに対して質問ばかりを繰り返す。
白衣男の話を聞いてみようと、質問をしてみても、全くもってそっけない態度をとってくる。
なんだこの男💧
表向きも、性格がまるで悪い。
ひゃはは~ん
「最寄りの駅は?」
「実家は?」
「旦那の仕事は?」
「旦那の帰宅時間は?」
初っ端から下心が丸出しである。
そして、早々にこちらの画像を要望してくる。
女探偵YUMIの画像(ハンカチで口周りだけ隠す)を、新たに撮ってもらい、数枚を使わせてもらった。
うげぇ~・・・でも、これが女探偵の宿命なのね💧
白衣男がノリノリになってきた。
ヒャッハー!!
「めっちゃ美人やん ❤ 」
お、白衣男の下心が釣れたようだw
連れた白衣男は調子にのり、
何度何度も、直接のメールアドレスの交換を要求してくる。
超絶にウザいので
「一度お会いしてからで良いですか?まだ怖くて…(;_;)」
とネカマ返信してみた。
「そうそう!一度会ってみるのが一番だと思うよ。」
「旦那さんが留守で、子供を預けられる日が良いね!」
「そんな日をリストアップして~(笑)」
おいおいおいおい💧
いきなり子供も預けて来い!ってかw
アダルティな内容のメールは、まだしていないのに白衣男はもうヤル気マンマン。

超絶的に気持ちが悪い。
しかしこちらのペースにのってきたな。
会える時が、白衣男のXデーとなる事も知らずに。
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