浮気調査から一転した高槻市の薬物事件

浮気調査のはずが、まさかの薬物依存症!?サムネイル

探偵に依頼をしたきっかけ

依頼者である内縁関係の妻が夫の浮気を疑い始めたのは、夫の生活態度の変化がきっかけだった。

以前は仕事が終わるとすぐに帰宅し、家で過ごすことが多かった夫が、最近では帰宅が遅くなり、家に帰らない日さえ出てきた。

さらに、夫婦間の性生活もまったくなくなった

問い詰めても、「仕事が忙しい」「疲れている」など、具体的な理由を教えてくれない。

それどころか、問い詰められることを不快に感じているようだった。

もしかしたら、浮気!?

そんな疑念が頭をよぎり、探偵に浮気調査を依頼することを決意された。

浮気調査で知り得た状況

数日間の尾行調査の結果、夫は仕事終わりや休日に、女性ではない特定の人物と会っていることが判明した。

写真の説明:怪しい男と接触

女性じゃない…だと!?

女の人じゃないんですね!それなら、何故コソコソするのかしら💦

夫は、その人物と会う直前、キョロキョロと辺りを見回したり、後ろを気にしたりする仕草が目立った。その様子は、まるで何かを警戒しているかのようだった。

また、その人物との接触時間はほんの数分で終わる。

ただならぬ雰囲気だ。

別の不安が募ってしまいました。

徹底調査をお願いします💦

分かりました!お任せください。

一体、夫は何を警戒しているのだろうか?
そして、接触時間の短さには、どのような意味があるのだろうか?

この様子、すごく嫌な予感がする。

浮気調査から素行調査へ

判明した事実1:趣味はパチスロ

茨木市のパチンコ店でスロットをする対象者。

金銭的な心配はあるけど、特に問題はありません。

判明した事実2:アダルト雑誌を頻繁に購入している

茨木市のアダルトショップによく立ち寄り、毎回アダルト雑誌を購入している。

女性との接触はまだ一度もありません。

私との行為がないのが腑に落ちませんが…

判明した事実3:風俗店を定期的に利用している

JR茨木駅近くにある風俗店を月一程度で利用している。

素人女性との接触はないのですが…。

私との行為がないだけに腹は立ちます💢

判明した事実4:違法薬物を使用している

ここからは、夫ではなく対象者と呼ばせていただきます。

お気遣いありがとうございます。

対象者は、茨木市内の人気のない道路に長時間滞在することが増えていた。

不審な車両が真後ろにつき、ここで薬物らしき物の受け渡しをしている事もあった。

車内の対象者の様子は明らかにおかしく、挙動不審になっている。

挙動不審になっている薬物使用者

しきりに周囲を見回していて接近が難しい💧

私の知らない彼で怖いです💦

ここは後述する、110番作戦の現場となりました。

その他の薬物使用現場

名神高速道路の吹田サービスエリア駐車場(北西のトイレ前)

名神高速道路の吹田サービスエリア駐車場で薬物使用

大阪市の売人と接触した後はいつもここを利用します。

トイレにもよく籠もっています。

高槻市:摂津峡近くの暗い路地

高槻市-摂津峡近くの暗い路地 違法薬物使用現場
走り去った直後

証拠品を捨て去っていないか調べましたが、何も残していませんでした。

高槻市:M公園の脇

高槻市内で、いちばん長く滞在していた場所です。

ここも後述する、110番作戦 – 其の二の現場となりました。

薬物使用時の異常行動 – 無謀な街ナンパ

平常時は大胆なことは出来ない対象者だが、あまりにも無謀なナンパをし始めるシーンも度々見られました。

箕面市の市街地で女性を物色

通りかかる女性を仁王立ちで直視する対象者。

女性を物色する薬物使用者

主婦へのナンパ

道を尋ねるふりをして、主婦をナンパする対象者。

主婦は丁寧に道を教えてくれていましたが、ナンパを察すると恐怖を感じて足早に逃げ去っていく。

よく知っている場所で道を聞くなんて…

自転車女性をナンパ

こちらも、ただ通り掛かった自転車の女性を呼び止め、道を尋ねるふりをしてナンパしている。
女性は相手にする事なく走り去っていく。

場所も、タイミングも無謀過ぎる…

コンビニでナンパ

ファミリーマートの駐車場で、自転車の2人組の女性を見かけるやいなや、近づく対象者。

声を掛けて女性が振り返るが、あっさりと走り去られてしまう。

自転車はよけいに無理だって。しかもコンビニ…

自宅の玄関前で

深夜1時、対象者が自宅にいるかどうかを確認するため、自宅の様子を撮影していたところ…

深夜、暗い玄関前で座り込んでいる対象者。
肉眼だとこれより暗い

暗くて肉眼では気付かなかったのですが、カメラで見ると対象者が玄関前に座っていました。

深夜、暗い玄関前で座り込んでいる対象者2
カメラを高感度に

この時は驚きました。

声を掛けてきてもおかしくないシチュエーションだったね。

意識が朦朧としてたんじゃないかな。

私が夜勤でいないときは、こんなことばかりしているのかしら💦

対象者は、薬物を使用している時、ナンパなど大胆なことをする場面もあるけど、玄関前の佇まいのように物静かになる事の方が多いようだ。

状況的に、覚醒剤というより麻薬系かな。

薬物の種類と効果

薬物は、その効果と法律による規制によって、大きく3種類に分類されます。

  1. 興奮系薬物 脳の中枢神経を興奮させる作用があり、ハイテンションになる、多幸感を得られるなどの効果があります。 例:覚醒剤、コカイン、MDMAなど
  2. 抑制系薬物 脳の中枢神経の働きを抑制する作用があり、リラックス効果、鎮静効果、催眠効果などがあります。 例:ヘロイン、モルヒネなどの麻薬、大麻など
  3. 幻覚系薬物 幻覚や幻聴を引き起こす作用があり、現実と非現実の区別がつかなくなるなどの効果があります。 例:LSD、マジックマッシュルームなど

規制薬物について

上記以外にも、法律で規制されている薬物があります。これらの薬物は、医療目的で使用される場合もありますが、乱用すると依存症や健康被害を引き起こす可能性があります。

注意点

  • 同じ薬物でも、摂取量や個人の体質によって効果が異なる場合があります。
  • 薬物の使用は、依存症や健康被害を引き起こす可能性があります。
  • 違法薬物の使用は、法律で禁止されています。

警察への相談と110番通報作戦

夫が薬物を使用しているという事実を知り、依頼者さんは大きなショックを受けられた。

依頼者さんは、警察に相談するかどうかを何日も悩み続けられていた。

夫を更生させたいという気持ちも強いが、警察に逮捕されてしまう。

「私が夫を警察に売ることになる!?」

「夫に対する裏切り!?」

「夫に恨まれてしまう!?」

そんな葛藤に苛まれていた。

しかし、悩んでいる間にも、夫は上記で挙げた事例のような事を繰り返している。

探偵さん、警察に捕まれば彼は変わりますか!?

変われるかどうかは彼次第です。

ただ、現状のままでは何も変わらない事は間違いありません。

そうですね…

・・・。

覚悟を決めました!

警察に言います!

ただ、不安だし、怖いので探偵さんも一緒に来てくれますか?

もちろんです!一緒に行きましょう警察署に。

T警察署に赴き、担当の刑事と面談した。

状況を説明すると、刑事は神妙な面持ちで言った。

物的証拠がない以上、逮捕するのは難しいです。

やはり、そう簡単にはいかないようだ。

しかし、刑事は続けた。

探偵さんは、彼が薬物をしているタイミングが分かるんですよね?

はい、全部ではありませんが、調査中であれば掴んでいます。

その時に110番してください。

それは、夫が薬物を使用している現場を捉え、その場で110番通報するというものだった。

物的証拠がなくても、現行犯逮捕が可能になる。

奥さんもそれでどうですか?

妻は、藁にもすがる思いで、その作戦に賭けることにした。

は、はい!それしかないので是非💦

110番通報作戦

依頼者さんの切実な願いに応えるため、再び素行調査を開始した。

数日後、いつもの茨木市の人気のない道路上で、対象車両が停車している場面を捉えた

よし!110番だ。

こちら110番事故ですか?事件ですか?

茨木市の◯☓で不審者車両あり。運転手は挙動不審でかなり怪しいです。

分かりました、すぐに現場に向かわせます。

薬物利用中に110番作戦 茨木市
実際のシーン

これでおしまいだ!

薬物使用者 パトカーの職務質問から逃亡 茨木市

あ、逃げた💦

しかし、対象車両は無灯火で暴走し始め、パトカーによる追跡は困難を極めた。

結果的に、110番作戦は失敗に終わってしまった。

すみません💦無理な追跡は事故を誘発してしまう恐れもあって。

そ、そんなぁ…

なぜ逃がしちゃうんですか!!どうなるんですか!!

無理な追跡はできませんでした、すみません。

まだ私たち探偵の存在に気付かれた訳ではありません、次の機会を狙いましょう。

はい。取り乱してしまいました、すみません💧

110番作戦 – 其の二

それから対象者は茨木市内で不審な行動をとることはなくなった。

しかし数日後、次によく利用する、高槻市内のM公園で停車するのを確認した。

今度は、前回の失敗を踏まえ、より慎重に計画を立てた。

110番通報時に、オペレーターに前回の逃亡劇を詳細に説明し、今回はパトカー数台で対象車両を包囲してもらうように依頼した。

もう絶対に失敗は許されない。

なんて事件内容に詳しい通報者だ。何者!?

パトカー2台到着。

一台は対象車両の前に、もう一台は対象車両の横につけた。

高槻市のM公園に駆け付けたパトカー

しかし!!!

対象車両はまたしてもパトカーの僅かな隙間をすり抜け、無灯火で暴走し始めた。

パトカー数台による追跡も虚しく、対象者の車両を再び見失ってしまった。

2度目の110番作戦も、失敗に終わった。

110番作戦はダメだな。

もう!!警察全然ダメじゃない💦

これは彼が無茶をし過ぎてるのが問題です。

この暴走で近隣住民を巻き込んだ事故が起きなかったのは幸いでした。

探偵の家宅捜索作戦

110番作戦が立て続けに失敗した中、依頼者さんと作戦を練り直した。

家の中で、それらしきモノは見つからないんですよね。

例)錠剤、粉状のもの、パケット、注射器、パイプなど。

はい、どれだけ探しても見つかりません。

車の中も、車庫の中も、仕事部屋も探しましたが…

もし良かったら、私も手伝うので徹底的に探してみませんか?

依頼者に提案してみた。

はい、お願いします!

依頼者さんは、探偵の提案に同意した。

私も手伝います!

私も行きます。

私も!

みなさん、ありがとうございます!

対象者が仕事に出ている間を狙って、徹底的な家宅捜索を行うことになった。

彼が帰ってきてしまう前に探し出さなければいけない。

時間との勝負だ!

焦げ付きのパイプ

依頼者さんと、コスモサポートのメンバー総出で、家の中を隅々まで探した。

数時間にも及ぶ捜索の結果、浴室天井の点検口の裏に隠されていた焦げ付きのパイプを発見した。

見つけた!!!

パイプには、白い粉が付着していた。

白い粉が付着した焦げのついたパイプ
実際の写真

よし!!!

そんなところに隠していたなんて…💦

事前に相談していたT警察の担当刑事にすぐに連絡した。

白い粉の科学鑑定

警察の科学鑑定の結果、パイプから「覚せい剤」が検出された。

覚せい剤!?

静かになっていたのでてっきり麻薬系かと💦

お酒と同じで、人によって反応が違うんですよ。

なるほど!勉強になります。

警察の科学鑑定の結果、パイプから覚醒剤が検出され、逮捕状が発行された。

後日、対象者は自宅で逮捕された。
※通常逮捕

逮捕された対象者

続きはこちら

次回は、裁判所の判断、そして覚せい剤取締法違反(再犯)へと舞台は移ります。

衝撃の判決、そして薬物依存という深い闇に迫ります。

>>> 次のページへ

スポンサーリンク

広告収入は、サイトの維持・運営費として活用させていただいております。

>走れ!いつもどこかで探偵マン

走れ!いつもどこかで探偵マン

あらゆる人間関係に踏み込んで、あらゆるトラブルをぶった斬る⚡
~探偵歴19年いつどこ探偵Blog~

CTR IMG